審美歯科

ラミネートべニアは痛い?どんな治療か教えて

ラミネートべニアは痛い?どんな治療か教えて

高槻クローバー歯科・矯正歯科 歯科医師 髙野 祐

ラミネートべニアは痛い?と気にされる方がおられます。審美治療で使用されるラミネートべニアについて、痛みはあるのか、どんな方法で行うのかについてご説明いたします。

ラミネートべニアとは

ラミネートべニアとは、どのような歯科治療でしょうか。大まかに治療の流れについてご案内いたします。

  1. 歯の表面のエナメル質を薄く削る
  2. 凸凹の面を平らにする
  3. 接着剤を歯に塗布する
  4. 薄い板状になっているセラミックやジルコニアを歯に貼り付ける

これがラミネートべニアと呼ばれる施術で、手軽に歯を美しく白くできます。クリーニング後ホワイトニングによる白さより、接着で長い時間白さのある歯を保てる治療法です。女性の方においては、付け爪(ネイルチップ)を想像するとより分かりやすいと思います。

ラミネートべニアが向いている方

下記のようなお悩みがある方に向いています。

  • 歯並びが数本のみ気になる
  • 通常の前歯より小さく歯が生えている(矮小歯)
  • 歯のガタガタやねじれが気になる(叢生・捻転歯)
  • 前歯が変色している
  • 歯の先端が欠けている
  • 歯と歯の隙間が空くすきっ歯(正中離開・空隙歯列)
  • ホワイトニングをしたが効果が見られない

このようなお悩みを解消するために行う審美歯科の治療法です。むし歯は健康を保てなくなりますが、ラミネートべニアは健康というよりも見た目に重きを置くので、保険適用外で自費治療です。費用はクリニックにより異なります。

ラミネートベニアは痛い?

ラミネートべニアを歯の表面に張り付けるためには、歯を僅かに削るという処置が必要となります。なぜ歯を削っておかねばならないのか、それは下記の理由によります。

  • 表側の接着剤(セメント)をつける部分をはがれにくくするため
  • 削らず通常の歯にラミネートべニアを貼ると歯の厚みが増し、口元が閉まりにくくなるため

「歯を削ると痛いのでは?」と思われるかもしれませんが、ラミネートベニアの場合はエナメル質の表面を0.3mm~0.8mm削るだけですので、痛みは起こりません。そのため局所麻酔も必要ありません。

歯の組織について

歯は主に三つの組織で形成されています。

エナメル質
色は半透明で人間の体の中で最も固い組織と言われています。
エナメル質が白く見えるのは、中にある象牙質が透けて見えるからです。

象牙質
硬組織であるハイドロキシアパタイトと軟組織のコラーゲンでできています。
エナメル質の破折が起きないよう柔軟性を持っているが、象牙質の色合いが歯の色を左右する。

歯髄
歯の中心にあり、象牙質で囲まれた歯髄腔にあります。
一般的に、歯の神経と呼ばれる部分はここにあり、歯髄に触ると痛みが走ります。

ラミネートべニアの際に注意すべきこと

ラミネートべニアのメリット・デメリット

ラミネートべニアは、通院回数がクラウンのセラミックと比べて少なく、セラミックの前歯を手に入れられることがメリットです。ラミネートベニアが歯から外れてしまった場合は、再度施術を行わなければなりません。

ラミネートべニアはどんな治療かに関するQ&A

ラミネートべニアの施術は痛みが伴うのでしょうか?

ラミネートべニアのために歯を削る場合はエナメル質の身を削るため、痛みは出ません。痛みが出ないため麻酔の注射も必要ありません。

ラミネートべニアとはどのような歯科治療ですか?

ラミネートべニアは、歯の表面を削り、セラミックやジルコニアの薄い板を貼り付けて歯を美しくする見えるようにする歯科治療の方法です。

ラミネートべニアのメリットとデメリットは何ですか?

ラミネートべニアのメリットは通院回数が少なく手軽に前歯を美しくできることですが、天然歯の健康寿命が短くなる可能性や再施術の必要性がデメリットとされます。

まとめ

歯のキャラクター

ラミネートベニアは歯のエナメル質だけを削って歯に貼り付けます。歯を削る際には痛みはありませんのでご安心ください。前歯の形や色を改善したいと思われたら、無料カウンセリング(当院は予約制)を行っている歯医者さんへお気軽にご相談ください。治療計画や料金等しっかりと説明を受け、不安な点をすべて解消し、症例が多い安心できる審美歯科で治療を行ってください。

この記事の監修者
医療法人真摯会 高槻クローバー歯科
院長 髙野 祐

2013年 岡山大学 歯学部卒業。2014年 岡山大学病院臨床研修終了

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高槻クローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック