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子供の歯が折れたらやるべきこと3つ

子供の歯が折れたらやるべきこと3つ

高槻クローバー歯科・矯正歯科 歯科医師 髙野 祐

子供の歯が折れたら焦りますが、まずは、お子さんがどのような状態にあるか冷静に見極めましょう。

子供の歯が折れた!

大人になると、事故などに遭わない限り、歯が折れる機会は少ないでしょう。

ただ、子供の場合は別です。子供の体は成長途中の段階にあります。子供は大人に比べて頭と体のバランスが悪く、また、大人より筋力が少なく体幹や歩行が不安定なため、転びやすく歯が折れることは機会としては多いでしょう。

子供の歯の応急処置

では、不幸にして歯が折れた場合、どうすればよいのでしょうか。ここにはすぐに行うべき応急処置を3つ挙げます。

その1・歯以外を打っていないか確認すること

まず、お子さんが歯以外を打っていないかご確認ください。

特に、頭や鼻を打っている場合は、総合病院へ受診することをおすすめします。足や手は打ち身程度、歯のみが折れ、子供がケロッとしている状態ならば、小児歯科を標榜する、もしくは子供の扱いに慣れている近くの歯科医院を探しましょう。

その2・折れた歯を拾うこと

折れた歯を拾いましょう。

ぶつかった衝撃で、子供の歯が折れて地面に落ちた場合、歯の先端しか触らないように注意してください。歯がぶつかって抜けたり、折れたりすると、本来ならば口腔内に戻して診療を受けることがベストですが、そのようなことはお子さんには難しいと思われます。

歯が折れて30分以内ならば、歯や歯根、歯髄と呼ばれる神経を戻せる可能性があります。遅くとも1時間以内には、受診しましょう。

その3・衛生的に歯を持参すること

歯の保存状態も衛生的にしましょう。

歯が地面に落ちた際は、汚染や細菌感染も気になるポイントです。洗浄方法は、軽く水で10~20秒ほど洗ってから、牛乳に浸して持っていきましょう。菌が気になるとゴシゴシ洗いたくなる気持ちはよくわかりますが、洗い過ぎてしまうと歯の細胞が壊れてしまいます。

乳歯が少し欠けたお子さんの歯のかけらの場合、歯科医師は歯に対して処置を行わず経過観察をするケースが多いですが、歯が大きく折れたお子さんの場合、必ず折れた歯を診察時に持参しましょう。乳幼児などの小さいお子さんの場合は歯を誤飲しないように、保護者が持参するほうが望ましいです。

「サッと洗って、牛乳に浸して(なければ濡れたものに包んで)受診」ということを心がけましょう。

まとめ

大事なお子様の歯が折れて大泣きしてしまうと、ご両親は気が動転すると思います。まずは焦らずにお子様の状態をしっかりと確認し、クリニックへの通院と応急処置を素早く行うようにしましょう。

高槻クローバー歯科・矯正歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック