矯正歯科

インビザラインの交換時の痛みと対処方法

インビザラインの交換時の痛みと対処方法

インビザライン矯正は、透明なプラスチック製のアライナー(マウスピース)を使用して歯列を整える方法です。従来の金属製のブラケットやワイヤーを使う矯正法と比べ、目立たないため、大人の矯正治療に特に人気があります。しかし、この治療法にも痛みが伴うことがあり、特にアライナーの交換時に痛みが起こりやすいので、ご説明します

インビザライン矯正とは

インビザライン矯正は、透明なアライナー(マウスピース)を使って、歯を少しずつ理想の位置へと動かしていく治療法です。

アライナーは患者さんの歯型に合わせて作製され、1~2週間ごとに新しいものに交換します。これを繰り返すことで歯を段階的に移動させます。この方法は、目立たない矯正治療として多くの人に選ばれています。

インビザライン使用時の一般的な痛みの原因

インビザライン矯正における痛みは、主に歯を動かす過程で生じます。新しいアライナーに交換する際、歯に適度な圧力がかかり、これが歯や周囲の組織に一時的なストレスとなり、痛みや不快感を引き起こします。また、アライナーの端が尖っていたり、研磨が十分でない場合は、歯茎を直接刺激して痛みが生じることもあります。

インビザラインの装着・交換直後の痛みの原因

インビザラインを装着すると、最初の数日間は痛みを感じることが一般的です。この痛みは、装着したマウスピースが歯に一定の圧力をかけて、徐々に歯を目的の位置に移動させることによって生じます。

1. マウスピースの圧力によって歯が動く時の痛み

インビザラインは、透明なプラスチック製のアライナーを使用して、歯を徐々に理想的な位置に移動させる矯正治療法です。

新しいアライナーに交換するとき、アライナーは患者さんの歯にわずかに圧力を加え続け、ほんの少しずつ歯を新しい位置へと動かしていきます。この圧力は、歯とその周囲の組織に対して物理的なストレスを与え、その結果として痛みや不快感が生じるのです。

歯が動く時の痛みは、主に歯の根元や歯周組織に起こり、アライナーを装着した直後の数日間にあらわれる場合が多いです。歯が圧力に慣れ、移動を始めるにつれて、この痛みは徐々に軽減します。

2. 歯の移動と適応過程

歯は、新しいアライナーによって加えられる圧力に少しずつ適応していきます。この適応過程の中で、歯の周囲の骨は、アライナーからの圧力で少しずつ動いていく歯を支えるために微妙に形を変える必要があります。

矯正治療において歯を支える骨が壊されたり再構築される過程は、人体にとって自然な反応であり、歯を新しい位置に安定させるためには必要不可欠ですが、これが痛みのもう一つの原因となります。

特に、新しいアライナーに交換してからの数日間は、歯と骨の適応過程が活発に進行するため、痛みが生じやすいです。しかし、歯周組織が新しい状態に適応するにつれて、痛みは自然と薄れていきます。

痛すぎると感じる時の可能性と対処法

痛みが通常以上に強い場合は歯科医師にご相談ください。

1. インビザラインが歯にフィットしていない

アライナーが歯に正しくフィットしていない場合、歯に不必要な圧力がかかり、痛みを引き起こす可能性があります。この場合、歯科医師に相談し、アライナーの調整や交換を行ってもらう必要があります。

アライナーがフィットしない理由と痛みの関係

・印象またはスキャンが不正確だった

インビザライン治療の開始時に3Dスキャンで歯型データを採りますが、それが正確でなかった場合、それに基づいて作成されるアライナーは完全にはフィットしません。これは、アライナーが歯に正確に合わない原因となり、適切な圧力が均等にかからず、痛みや違和感を引き起こすことがあります。

・アライナーが正しく装着されていない

アライナーが正しく歯にセットされていない場合、適切な位置にないために不快感や痛みが生じることがあります。これは、特に新しいアライナーに交換した直後に発生しやすいです。

・アライナーの変形

インビザラインのライナーは高温で変形しますので、60度以上のお湯に晒さないように気を付けましょう。特に熱いお湯で洗うのは厳禁で、熱い飲み物にも気を付けましょう。アライナーが変形して歯にフィットしなくなり、痛みの原因となります。

アライナーがフィットしていない場合の対処法

・正しく装着出来ているかの確認

アライナーを装着する際は、それが完全に歯にフィットしていることを確認します。不安がある場合は、歯科医師に装着方法を確認してもらうことが重要です。

・歯科医師への相談

アライナーが適切にフィットしていないと感じる場合や、痛みが持続する場合は、歯科医師に相談してください。必要に応じて、アライナーの調整や新しいアライナーへの交換が行われます。

・アライナーの適切なケア

アライナーを清潔に保ち、推奨されているケア指示に従ってください。変形を防ぐために、熱い飲み物を飲む際はアライナーを外し、適切な方法で洗浄してください。

2. 新しいアライナーに慣れるまでの期間

新しいアライナーに付け替えた直後は、特に痛みを感じやすいです。この期間は通常、数日から1週間ほどで、歯がアライナーに慣れるにつれて痛みは減少します。この期間中は、痛みが和らぐまで柔らかい食事を取る、冷たい飲み物で口内を冷やすなどの対処を行います。

3. 過度な痛みの場合はすぐに歯科医院にご連絡ください

痛みが強すぎると感じる場合や、長期間続く場合は、歯科医師に相談することが重要です。過度な痛みは、アライナーの問題や、歯や歯茎の他の健康問題が原因で起こっている可能性があります。

インビザラインで痛みが強い時の対処法

1. 歯科医師への相談

痛みが強い場合は、早めに歯科医師に相談し、原因を特定してもらいましょう。

2. 痛み軽減のための一時的な措置

痛み止めのお薬を服用したり、アライナーの装着時間を少し減らすなどの調整を行います。これらは必ず歯科医師の指示の下で行いましょう。

3. 適切な口内ケア

食事や歯磨きでアライナーを取り外す際は、専用のケースに入れて保管します。取り外した後、歯磨きとアライナーの洗浄を同時に行うと、歯とアライナーを清潔に保つことが出来、虫歯や歯周病などの痛みの原因となる可能性のある問題を防ぎます。

インビザラインの交換時の痛みと対処方法に関するQ&A

インビザライン使用時の痛みの一般的な原因は何ですか?

インビザライン使用時に生じる痛みは、新しいアライナーによって歯に適度な圧力が加えられることで生じます。この圧力は、歯や周囲の組織に一時的なストレスを与え、痛みや不快感を引き起こします。また、アライナーの端が尖っている場合や研磨が不十分な場合、歯茎を直接刺激して痛みを引き起こすこともあります。

インビザラインが歯にフィットしない場合、どのような問題が生じ、どのように対処すればよいですか?

インビザラインが歯にフィットしない場合、歯に不必要な圧力がかかり、痛みを引き起こす可能性があります。これは、歯型の3Dスキャンが不正確だった場合、アライナーが正しく装着されていない、またはアライナーが変形した場合に発生します。対処法としては、アライナーの正しい装着を確認し、歯科医師に相談して必要に応じて調整や交換を行い、アライナーを適切にケアすることが重要です。

新しいアライナーに慣れるまでの期間と痛みの軽減方法は?

新しいアライナーに交換した直後は、特に痛みを感じやすく、この期間は通常数日から1週間程度です。歯が新しいアライナーに慣れるにつれて痛みは減少します。痛みを軽減するためには、柔らかい食事を取る、冷たい飲み物で口内を冷やすなどの対処が有効です。

まとめ

インビザライン矯正は歯列矯正の方法としては効果的なものですが、痛みを伴うことがあります。これらの痛みは一般的には一時的なものであり、適切な対処によって緩和することが出来ます。痛みが続く場合は、歯科医師に早めに相談することが重要です。

この記事の監修者
医療法人真摯会 高槻クローバー歯科
院長 髙野 祐

2013年 岡山大学 歯学部卒業。2014年 岡山大学病院臨床研修終了

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高槻クローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック