歯と口のトラブル

親知らずの抜歯後の痛みはどのくらい続く?

親知らずの抜歯後の痛みはどのくらい続く?

親知らずの抜歯後に感じる痛みの程度や持続期間は個人差があります。親知らずの抜歯後に生じる痛みの継続する期間や、痛みの原因や対策についてご説明します。

抜歯後の痛みの原因

親知らずの抜歯後の痛みを引き起こす主な原因には以下のようなものがあります。

  • 組織の損傷・・親知らずを抜く手術の際に歯茎や周囲の組織が損傷します。これにより炎症が起き、痛みを感じます。
  • 炎症・・抜歯後の傷は炎症を起こしやすく、これが痛みの一因となります。
  • 感染・・抜歯後に適切なケアを怠ると感染が起こり、痛みが悪化することがあります。
  • 神経の刺激・・親知らずの位置によっては神経に近く、抜歯後に神経が刺激されることで痛みが生じます。

親知らず抜歯後の痛みの持続期間とその要因

親知らずの抜歯後の痛みは、生え方による個人差が大きいですが、一般的には以下のような期間で痛みが持続します。また、痛みの持続期間に影響を与える要因についてもご説明します。

痛みの持続時間

1. 初期の痛み(術後24〜48時間)

抜歯直後から2〜3日間が最も痛みを感じる時期です。特に術後24〜48時間以内は痛みのピークとなることが多いです。この時期には、痛み止めを服用し、冷湿布を行うことで痛みを和らげることが推奨されます。

2. 中期の痛み(3〜7日目)

抜歯後の4日目から7日目にかけて、痛みは徐々に和らいできます。この期間中に腫れも引いてきますので、日常生活に戻りやすくなります。しかし、まだ完全に痛みが引かない場合もありますので、無理をせず安静に過ごすことが大切です。

3. 遅発性の痛み(1週間以上)

一部のケースでは、痛みが1週間以上続くことがあります。この場合は、炎症が長引いている可能性や、新たに感染などの合併症が発生していることが考えられます。痛みが長引く場合は、再度歯科医の診察を受けることが必要です。

痛みの持続期間に影響を与える要因

1. 個人の体質

痛みに対する感受性や治癒力には個人差があります。例えば、体質的に痛みを感じやすい人や治癒が遅い人は、痛みが長引く傾向があります。

2. 親知らずの位置と抜歯の難易度

親知らずの位置が深かったり、埋没していたりする場合は、抜歯手術が難しくなります。難易度の高い抜歯手術は、周囲の組織に大きなダメージを与えるため、痛みが長引くことがあります。

3. 術後のケア

抜歯後の適切なケアが痛みの持続期間に大きな影響を与えます。例えば、指示された通りに痛み止めを服用し、冷湿布を行い、口腔内を清潔に保つことで、痛みを早期に和らげることができます。

4. 感染の有無

抜歯後の感染は痛みを悪化させ、治癒を長引かせることになります。感染を防ぐためには、抜歯後の適切な口腔ケアが欠かせません。感染が疑われる場合は、早めに歯科医に相談し、適切な治療を受けることが重要です。

5. 抜歯のタイミング

親知らずが炎症を起こしている状態で抜歯を行うと、痛みが強くなり、持続期間も長くなる傾向があります。そのため、痛みや腫れがひどくなる前に、計画的に抜歯を行うことが推奨されます

痛みの軽減方法と対策

痛みを軽減するための方法は以下の通りです。

  • 冷湿布・・術後24時間以内は冷湿布を行い、腫れと痛みを抑えます。
  • 痛み止めの服用・・医師から処方された痛み止めを指示に従って服用します。
  • 安静にする・・術後は無理をせず、安静にすることが重要です。
  • 口腔内の清潔を保つ・・優しくうがいをして、口腔内を清潔に保つようにします。ただし、強いうがいは血餅を洗い流してしまうため、絶対に避けましょう。

抜歯後2~3日に強い痛みが起こったらドライソケットかも?

抜歯後、しばらく出血した後、傷口は血餅と呼ばれるかさぶたのようなもので覆われます。ただ、血餅で完全に傷口がふさがるまでの間は、うがいなどで血餅ははがれて取れてしまいやすい状態です。

血餅がはがれてしまうと、骨や神経が露出したかたちになり、強い痛みが起こります。これをドライソケットと呼びます。ドライソケットは痛み止めが効きにくいので、強い痛みが起こった場合はすぐに歯科医院に連絡しましょう。

歯科医院ではもう一度血餅を形成させるために、少し出血を起こさせる処置を行います。その後、血餅がはがれないように注意して、治癒を待ちます。

痛みが続く場合の対処法と注意点

抜歯後1週間以上痛みが続く場合は、必ず診察を受けるようにしましょう。

  • 医師の診察を受ける・・痛みが長引く場合や激痛が続く場合は、再度医師の診察を受けることをお勧めします。
  • 感染の有無を確認・・痛みの原因が感染である場合、適切な治療が必要です。
  • 自己判断で痛み止めの増量を行わない・・自己判断で薬を増量することは避け、必ず医師の指示に従います。

抜歯後の痛みを軽減するための日常生活での注意点

痛みを軽減し、早期回復を目指すためには以下の点に注意します。

  • 柔らかい食事を摂る・・抜歯後しばらくは柔らかい食事を摂り、硬い食べ物は避けます。
  • アルコールとタバコを控える・・アルコールやタバコは炎症を悪化させる可能性があるため、控えましょう。
  • 適切な口腔ケア・・歯磨きやデンタルフロスは優しく行い、抜歯した部位を刺激しないようにします。

親知らずの抜歯後の痛みはどのくらい続く?に関するQ&A

親知らずの抜歯後の痛みの原因は何ですか?

親知らずの抜歯後の痛みの主な原因には、組織の損傷、炎症、感染、神経の刺激があります。手術中に歯茎や周囲の組織が損傷すると炎症が起き、痛みを感じます。また、適切なケアを怠ると感染が起こり、痛みが悪化します。さらに、親知らずが神経に近い位置にある場合、抜歯後に神経が刺激されて痛みが生じることがあります。

親知らず抜歯後の痛みはどのくらい続きますか?

親知らず抜歯後の痛みは個人差がありますが、一般的には初期の痛みが術後24〜48時間にピークを迎え、その後徐々に和らいでいきます。中期の痛みは術後3〜7日間続くことが多く、遅発性の痛みは1週間以上続く場合があります。この場合、再度歯科医の診察を受けることが推奨されます。

親知らず抜歯後の痛みを軽減する方法は何ですか?

痛みを軽減するためには、冷湿布を行う、痛み止めを指示通りに服用する、安静にする、口腔内を清潔に保つことが重要です。特に術後24時間以内は冷湿布を行い、腫れと痛みを抑えます。強いうがいは血餅を洗い流してしまうため、優しくうがいをすることが推奨されます。

まとめ

親知らずの抜歯後の痛みは、個人差や親知らずの生える状況によって大きく異なります。一般的には、初期の痛みが最も強く、1週間以内に和らぐことが多いですが、適切なケアを行うことで、痛みの持続期間を短くすることが可能です。痛みが長引く場合や異常を感じた場合は、早めに歯科医に相談し、適切な処置を受けましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 高槻クローバー歯科
院長 髙野 祐

2013年 岡山大学 歯学部卒業。2014年 岡山大学病院臨床研修終了

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高槻クローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック