
「まだ若いから大丈夫」って、どこかで思っていませんか?
社会人になって毎日忙しくて、朝はバタバタ、夜はクタクタ。
つい歯磨きをササっと済ませて寝ちゃうこと、ありませんか?
仕事もプライベートも全力でがんばる20代。
体のケアや美容には気を使っているけど、
「歯ぐきのことまで考えてなかった…」という方、実はかなり多いんです。
でも、ふとした瞬間に気づく
「歯ぐきがムズムズする」「歯を磨くとちょっと血が…?」
そんな小さな違和感、
もしかすると――「歯周病」のサインかもしれません。
「え、私まだ20代なのに…?」
そう思うのは当たり前。
でも実は、歯周病は若いうちからじわじわ進行する“サイレントトラブル”なんです。
「気づいた時には手遅れだった」なんてこと、
あなたには絶対にあってほしくないから、
今、知ってほしい大切なことをお話しします。

目次
20代も歯周病になるってホント?
「歯周病って年配の人がなるものでしょ?」って思ってませんか?
実はその考え、かなり危ないかも…。
歯周病は30代以降で増えると思われがちですが、近年では10代後半?20代でも発症するケースが増えてきています。
なぜなら…
不規則な生活やストレスで免疫が低下しやすい
歯磨きが不十分で歯垢が溜まりやすい
自覚症状が出にくく、気づかないまま進行する
という要因が、20代には意外と多いんです。
つまり「若いから大丈夫!」とは言えない時代に突入してるってこと。
放置するとどうなる?見逃せないリスク
初期の歯周病は「なんとなく歯ぐきがムズムズする」くらいで見逃しがち。
でも放置すると、じわじわとこんな風に進行します。
- 歯ぐきが赤く腫れ、出血しやすくなる
- 歯ぐきが下がって歯が長く見えるようになる
- 口臭がきつくなる(本人は気づかないことも…)
- 最悪の場合、歯がグラグラして抜けてしまうことも!
このように、20代での油断が30代以降の深刻な口腔トラブルに直結することも少なくありません。見た目や自信、将来の健康にも影響を与えるかも…って、ゾッとしますよね。
実は増えている?若年層の歯周病事情
歯周病の若年化は、日本歯周病学会の調査でもはっきりしています。
20代の歯周病罹患率に関するデータ
日本歯周病学会が提供する一般向け情報ページ「歯周病を知っていますか?」によると、15?24歳の若年層でも歯周病の罹患率は20%と報告されています。
「歯周病罹患率は15-24歳が20% 、25-34歳で30% 、35-44歳で40%、 45-54歳は50%、そして55歳以上は55-60%という割合になっています。」

グラフのポイント:
15~24歳(=20代前半含む)でも20%が歯周病にかかっている
年代が上がるごとに罹患率は10%ずつ増加
55歳以上では57.5%(中央値)と半数以上が歯周病を経験
このデータは、20代の方々も歯周病のリスクが無視できないことを示しています。
20代の歯周病に関する学会発表
また、日本歯周病学会の第65回秋季学術大会では、20代の患者さんにおける侵襲性歯周炎に関する症例報告が行われています。
「外傷を契機に侵襲性歯周炎と診断された20代患者に対し歯周組織再生療法を行った1症例」
このような学会発表は、20代の方々でも重度の歯周病が発症する可能性があることを示しています。
これらの情報から、20代の方々も歯周病のリスクが現実的であることがわかります。若いうちからの適切な口腔ケアと定期的な歯科健診が、将来の健康な歯と生活の質を守る鍵となります。
若年層で増加傾向にある原因は…
- 忙しくて歯磨きがおざなりに
- 甘いもの・ジュース・エナドリの摂取が多い
- スマホやPCによるストレスで免疫が下がっている
- 矯正や被せ物・詰め物のメンテナンスがされていない
このように、日常のちょっとした習慣が歯ぐきにダメージを与えているケースが多いんです。
つまり、「自分はまだ平気」と思ってる人ほど、実はリスクの真ん中にいるかもしれません!
20代が今すぐできる予防法とは?
でも大丈夫!予防は意外とシンプルで、今日からできることばかりです。

●基本のセルフケアを丁寧に
正しい歯磨き(1日2~3回、1回3分以上を目安に)
デンタルフロスや歯間ブラシの併用
よく噛んで唾液の分泌を促す
●生活習慣の見直し
- 糖分の摂りすぎに注意
- ストレスを溜めすぎない
- 睡眠と栄養をしっかり確保
これらを意識するだけでも、歯ぐきの状態は大きく変わってきます。「ちょっと面倒…」と思うかもですが、未来の自分の歯を守る投資と思えばやる価値ありです!
定期的な歯科健診で未来の健康を守る

そして何より大切なのが、歯科医院での定期的な健診とクリーニング!
専門的な機器で歯垢・歯石をしっかり除去
歯ぐきの状態をチェックし、早期の異常を発見
被せ物や詰め物のトラブルも同時に確認
歯科医院は「痛くなってから行く場所」ではなく、「健康をキープするために通う場所」として、20代のうちから習慣化しちゃいましょう。
歯医者の定期健診ではどんなことをするの?
「歯が痛くないのに、歯医者行く意味ある?」
そんなふうに思っている方、実はかなり多いんです。
でも実は、定期健診こそが“歯のトラブルを未然に防ぐ最強の方法”なんです!
では、歯科医院の定期健診ってどんなことをしているのか?
意外と知られていないかもしれませんので、わかりやすくご紹介します。
定期健診で行う主なチェック内容
→ 歯ぐきの炎症や歯周病の進行度を確認します。
プローブという器具でポケットの深さを測定することで、見えないリスクを見つけられます。
→ 普段の歯磨きでは取り切れない汚れを専用の器具でキレイにお掃除します。
歯周病の原因となる歯垢・歯石をリセットできるチャンス!
→ 小さなむし歯や、不具合のある詰め物・被せ物も早期に発見できます。
→ 噛み合わせのズレが原因で歯に負担がかかっていないかも確認します。
→ 歯磨きのクセや磨き残しがないかをチェックし、必要に応じてアドバイスしてくれます。
「気づけること」が最大のメリット!
健診のすごいところは、「自分では気づけない不調や変化」をプロがしっかり見つけてくれること。そして、問題が小さいうちに対応すれば、治療も簡単・費用も最小限で済むことが多いんです。
「歯医者=治療の場」じゃなくて、「歯を守るために通う場所」という意識で、3~6ヶ月に1回は受診するのがおすすめ!
将来の自分のために、今こそ行動を!
今、あなたの歯ぐきは健康ですか?
20代だからこそ、「気づいた今」が一番のスタートチャンスです!
歯磨きを見直してみる
一度、健診を受けてみる
口の中の小さな違和感に耳をすます
その一歩が、10年後・20年後の笑顔を守ってくれます。
歯周病は早めの対処と予防が命。今すぐ行動を!
まとめ
20代の今こそ、“未来の自分”を守る第一歩を
「歯周病は年を取ってからの病気」…そう思っている人ほど、気づかないうちに進行していることがあります。特に20代は、まだ自覚症状が少ないからこそ、見落としやすいタイミング。
でも逆に言えば、
「まだ大きな問題が起きていない今だからこそ」
予防や早期ケアの効果がしっかり出る世代でもあるんです。
日々の歯磨き、生活習慣の見直し、そして歯科医院での定期健診。
この3つをしっかり押さえることで、30代・40代になっても、自分の歯でおいしく食事を楽しみ、健康でいられる可能性がグンと高まります。
20代のあなたにこそ、知っておいてほしい。
歯周病は「気をつければ防げる病気」です。
10年後、笑顔のあなたが「やっておいて良かった」と思えるように、今日から、できることから始めていきましょう。